球磨村「かわせみ」7月に宿泊再開へ キャンプ場も整備

7月にレストランや宿泊施設を改修してリニューアルオープンする一勝地交流センター「かわせみ」=球磨村

 熊本県球磨村は10日、2020年熊本豪雨などの影響で温泉施設のみの営業が続いていた一勝地交流センター「かわせみ」を7月にリニューアルオープンを目指すと明らかにした。4月に指定管理者となる一般社団法人トラックセッション(水上村)が、宿泊棟を含む運営を再開する。

 センターはレストランや温泉、宿泊施設を備えて1996年に開業。村全額出資の第三セクター村ふるさと振興公社が運営していたが、熊本豪雨や新型コロナウイルスの影響で集客が見込めなくなり、21年3月末に撤退。村が温泉施設のみを運営していた。

 豪雨の直接的な被害は受けておらず、床や壁を改修し、グラウンドゴルフ場をキャンプ場に整備する。村は指定管理委託料や改修費などに、22年度予算から繰り越す約2千万円に加え、23年度当初予算に約1億円を計上した。村復興推進課は「村全体への経済効果波及に期待したい」と話した。(川野千尋)

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