「エブエブ」作品賞など最多7冠 ヨーさんアジア系初の主演女優賞

主演女優賞に選ばれた「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨーさん=12日、ロサンゼルス(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】米映画界最大の祭典、第95回アカデミー賞の発表・授賞式が12日(日本時間13日)、ハリウッドで開かれた。アジア系の俳優が多く出演したSFアクション映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が作品賞、主演女優賞、監督賞など最多7部門で受賞。米ハリウッドで続くアジア系の躍進を象徴する結果となった。

 主演女優賞はマレーシア人のミシェル・ヨーさんで、アジア人の同賞受賞は初めて。助演男優賞はベトナム生まれのキー・ホイ・クァンさん、監督賞のコンビ「ダニエルズ」のダニエル・クワンさんもアジア系。助演女優賞も同作のジェイミー・リー・カーティスさん。同作は脚本賞、編集賞も受賞した。

 ヨーさんは香港映画で活躍後、欧米に進出。「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」などに出演した。クァンさんは1980年代に映画「グーニーズ」などの子役で人気になった。「エブリシング―」は全米でヒット、日本でも公開中。

作品賞に選ばれ喜ぶ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の関係者。計7部門を獲得した=12日、ロサンゼルス(AP=共同)
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