ノーベル賞受賞者の予測で有名な「クラリベイト社」が厳選、いま注目するべき医薬品15個!

市場調査コンサルタントの前田@seigomaeda)です。製薬業界関係者向けに、世界のニュースソースから「お役立ち」情報を収集し、提供していますが、今日は、ノーベル賞受賞者のデータベース「Web of Science」や、毎年のノーベル賞受賞者の予測でも有名な「クラリベイト社」の「Drugs to Watch 2023」をご紹介します。このレポートは、クラリベイト者が毎年発行している恒例のレポートで、希望する方には無料で提供されています。

「Drugs to Watch」は、医薬品イノベーションが進化し続ける現在の状況において、今後注目するべき医薬品とそれらの医薬品を解説しています。10年以上にわたり発行し、これまでに70以上の医薬品が「Drugs to Watch」として特定されており、今後も注目すべき医薬品が紹介され、解説されています。2023年版も15の医薬品を厳選し、解説しています。将来の製薬市場に影響を及ぼす医薬品を把握したい製薬業界の方々にとって必見のレポートです。

タイトルDrugs to Watch 2023発行会社クラリベイト社発行日2023年1月ページ英文 28 Pages納期ダウンロード申請登録後すぐダウンロードページhttps://clarivate.com/drugs-to-watch/15の医薬品一覧ページhttps://clarivate.com/drugs-to-watch/drugs-to-watch-listing/価格無料医薬品名開発会社疾患名作用機序ビメキズマブ Bimekizumab (BIMZELX®)UCB中等度から重度の乾癬IL-17A/Fの双方を抑制する最初の医薬品カピバセルチブ Capivasertib (AZD5363)アストラゼネカ乳がんAKTキナーゼの阻害剤ダプロデュスタット Daprodustat (GSK1278863/Duvroq)GSK慢性腎臓病関連の貧血HIF-PHIデュークラバシチニブ Deucravacitinib (SOTYKTU™/BMS-986165)BMS乾癬TYK2の選択的阻害剤ヴィアレブ Foscarbidopa/foslevodopa (ABBV-951)アッヴィ進行性パーキンソン病カルビドパ/レボドパの新しい投与法レカネマブ LEQEMBI™ (BAN2401)エーザイ、バイオジェン早期アルツハイマー病Aβモノクローナル抗体ドナネマブ Donanemab (LY-3002813)イーライリリー早期アルツハイマー病Aβモノクローナル抗体Lenacapavir (Sunlenca®/GS-6207)ギリアドHIV感染症HIVカプシド阻害剤ミリキズマブ Mirikizumab (LY-3074828)イーライリリー潰瘍性大腸炎、クローン病IL-23のp19サブユニットを標的とするモノクローナル抗体Pegcetacoplan (EMPAVELI®/ASPAVELI®/APL-2)アペリスファーマシューティカルズ非典型的溶血性貧血、地理的萎縮C3変換酵素阻害剤リトレシチニブ Ritlecitinib (PF-06651600)ファイザー脱毛症JAK阻害剤スパルセンタン SparsentanTravere TherapeuticsIgA腎症、FSGSETAとAT1の二重アンタゴニストテクリスタマブ Teclistamabヤンセンファーマ多発性骨髄腫B細胞成熟抗原(BCMA)に結合して、腫瘍細胞を認識・攻撃テプリズマブ Teplizumabプロヴェンション・バイオ1型糖尿病抗CD3モノクローナル抗体ロクタビアン Roctavian, Valoctocogene roxaparvovecバイオマリン血友病AファクターVIIIの遺伝子を欠損している患者に対して、ファクターVIIIを生産するための正常な遺伝子を導入

クラリベイト社の「Drugs to Watch」とは?

治療パラダイムを変革し、高いアンメットニーズに応える可能性を秘めた医薬品を詳細に予測分析したレポートで、ご希望の方に無料でて提供されています。

レポートは、がん治療薬、希少疾患治療薬、心臓病治療薬、自己免疫疾患治療薬など、様々な治療分野の新薬が含まれています。同社の専門家チームが、世界中の医薬品情報を収集、膨大なデータを分析、市場で注目するべき新薬を厳選しています。

候補になる新薬は、開発段階、臨床試験段階、承認段階、市場導入段階など、あらゆる段階で厳格な選定基準に従って審査されます。その選定基準には、以下のようなものが含まれます。

・疾患の深刻度
・治療のニーズや需要
・治療法のイノベーション度合い
・臨床試験のデータ
・投資家や業界専門家の評価など

最終的に、候補となった新薬を、専門家チームがさらに分析し、市場で今後最も注目するべき15の医薬品を選定、解説します。

厳格な選定基準に基づいた、信頼性の高い情報を提供している「Drugs to Watch」は、製薬業界の関係者や投資家に貴重な情報を提供しています。

「Drugs to Watch 2023」

今年の分析では、2023年に市場に投入される、または主要な適応症で新たに承認され、2027年までにブロックバスターの地位を獲得する、または世界中の何百万人もの患者にとって臨床的ゲームチェンジャーとなる医薬品が対象となっています。

このような基準で、5年以内にそれぞれ10億ドル以上の年間売上高を達成すると予測される15の後期段階の実験的治療薬を特定しました。

個別化医療

個別化医療は、過去7年間のFDA承認の25%以上を占めています。個別化医療の台頭は、オンコロジーや希少疾患をはじめ、以前は治療が非常に難しかった疾患に対する治療機会を提供しています。

中国のみでのブロックバスター医薬品が9品目

本レポートでは、中国本土におけるブロックバスターの可能性にも注目しています。

クラリベイト社は、2030年までに中国本土で10億ドルを達成する可能性のある医薬品を、9つ特定しています。

この9品目のうち、8品目はがん治療薬です。これは、「Healthy China 2030」の医療改革により、中国本土で増加するがん患者への負担に対応することに重点が置かれていることを反映しています。

国連の「持続可能な開発目標」

さらに、国連の「持続可能な開発目標」で強調されている疾患への対応についても、業界の進捗状況を調査しています。

これらの目標は、結核、マラリア、顧みられない熱帯病、水媒性疾患などの感染症のみならず、妊産婦の死亡、精神疾患や薬物乱用などの感染症以外も注目しています。

「Drugs to Watch2023」で注目の医薬品は?

「Drugs to Watch2023」では、15の医薬品に関し今後注目するべき医薬品として選んでおります。リンクはクラリベイト社のDrugs to Wachページの各医薬品の解説ページへの外部リンクで、リンク先のページでは更に以下のような内容をご覧いただけます。

■ 製品ついて
■ なぜ、Drugs to Watchに選ばれたのか?
■ 臨床試験・承認状況
■ 治療市場への影響は?
■ うめる治療ギャップは?
■ ブロックバスターへの条件は?

レポートは、クラリベイト社のホームページからお申し込みの上、御覧ください。「Drugs to Watch2023」は、ご希望の方に無料で提供されています。
このDrugs to Watchは、クラリベイト社から毎年発行されて今年で10年目となります。ダウンロード申し込みサイトでは、過去のトレンドや方法論も紹介されておりますのでどうぞご活用ください。(リストは英文名アルファベット順です。)

クラリベイト社の「Drugs to Watch2023」ご利用ください。

この記事では、日本の製薬業界の方向けにクラリベイト社の最近発行となったレポート「Drugs to Watch 2023」をご紹介しました。紹介のレポートは、登録後、無料ですぐにダウンロードが可能です。

本レポートでは、医薬品イノベーションが進化し続ける現在の状況において、今後注目するべき医薬品を同社が厳選し、紹介解説しています。過去10年以上にわたり発行され、70以上の医薬品が「Drugs to Watch」として特定されています。今回は15の医薬品を今後注目すべき医薬品が紹介されています。

レポートは、がん治療薬、希少疾患治療薬、心臓病治療薬、自己免疫疾患治療薬など、様々な治療分野の新薬が含まれており、世界中の医薬品情報を収集、膨大なデータを分析した上で厳選されています。

この記事では、レポートの一部をご紹介いたしましたが、ご興味のある方は、ページ内で紹介のクラリベイト社の外部リンクから更に詳しく情報が得られますので、どうぞご利用ください。

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