
【北京、ソウル共同】北朝鮮メディアは13日、同国が12日未明に潜水艦から2発の戦略巡航ミサイルを発射する訓練を、東部咸鏡南道沖の日本海の景浦湾で行ったと伝え、写真を公表した。ミサイルはいずれも「8」の字型に設定された軌道を約1500キロ飛行して目標に命中し、訓練は成功したとしている。北朝鮮が巡航ミサイルの水中発射を公表するのは初めてとみられる。
一方、米韓は13日朝から大規模合同演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を始めた。米原子力空母の韓国南部釜山への展開も調整している。北朝鮮の発射は演習に対抗して威嚇する狙いもあるとみられ、朝鮮半島の緊張が激化している。
演習は11日間行われ、連続する実施期間としては過去最長。春の定例演習としては約5年ぶりに野外機動訓練を実施し、北朝鮮に潜入して中核施設を攻撃することを想定した特殊部隊訓練「チークナイフ」も行う。在韓米軍は演習が「韓国を防御する能力と即応態勢の向上に大きく貢献する」と説明している。