ウランガラス 幻想的空間を演出 鏡野の美術館で作品展

緑色の光が幻想的な展示作品

 岡山県鏡野町上斎原の妖精の森ガラス美術館で、紫外線を当てると緑色に光るウランガラスの作品展「ひかりのかたち展」が開かれている。4月3日まで。

 同館の収蔵作品で県内外の作家17人による49点を展示。このうち本のページやしおりをウランガラスで創作したオブジェは岡山市の尾崎雅子さん、内側が緑色に光る器は備前市の花岡央(ひろい)さん、大きな花の形を模した立体は倉敷市に工房を構える水口智貴さんが手がけた。

 銀箔(ぎんぱく)で鳥や植物を緻密に描いた杯、ハート形のウランガラスを透明ガラスで菓子の包装紙のように覆った作品、生物の細胞をイメージさせる球体を集めたものなどが並び、幻想的な空間を演出している。

 同館は「ウランガラス独特の美しさを間近で楽しんでもらいたい」としている。

 午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。入館料は大人500円、高校生400円、小中学生300円。14、28日は休館。問い合わせは同館(0868―44―7888)。

© 株式会社山陽新聞社