『日本アカデミー賞』初受賞で役者としての評価が変わりそうな窪田正孝

第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、都内で行われ、映画「ある男」(石川慶監督)の窪田正孝が最優秀助演男優賞を受賞した。

同作は優秀主演男優賞を受賞したの妻夫木聡、優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラ、監督賞、作品賞など最多の8部門で最優秀賞を受賞した。

受賞が発表されると、窪田は「えー!」と目を見開きながら登壇。壇上でブロンズを受け取り、「えっとまさか本当にもらえると思っていなくて」と謙遜。自分とは別の人間として生きた物語のキーマンとなる男を演じ切ったが、「この作品で石川監督と出会い、役の底の底の深いところを撮りたいと言われ、裸でいるより恥ずかしいくらい全部をむき出しに役にぶつかりました」と撮影を振り返った。

その後、自身のインスタグラムに写真を添えて受賞を報告。《役者に終わりはないから自分のやるべきことにフォーカスして限りある時間をとことん有意義に過ごして映画に恩返しできるようまたイチから積み上げていきたいと思います》などと今後の意気込み。

コメント欄には妻で女優の水川あさみから《おめでとう 乾杯だっ!》と絵文字付きで祝福のメッセージも届き、窪田は《いつも、何よりも支えてくれて。一緒にいてくれてありがとう》と返信した。

「このところ、売れてからは主演クラスでのオファーが多かったので、なかなか各映画賞で主演男優賞を獲得するのは難しかった。しかし、今回は助演でかなり難しい役柄を演じたが、その役が注目されての『日本アカデミー賞』を初受賞。役者としての演技力を改めて評価されただけに、周囲の評価は変わるだろう。主演のみならず、インパクトのある脇役でのオファーも増えそう。どの作品を選ぶのかは窪田と所属事務所次第だが、役の幅が広がることで息の長い俳優になりそうだ」(映画業界関係者)

今回の受賞が俳優としての大きな転機になりそうだ。

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