
青函トンネルは13日、開業35周年を迎えた。北海道新幹線や貨物列車が走り交通、物流の大動脈となっているが、設備は老朽化し、補修コストが5年前と比べ倍増。地元などでは経済の起爆剤として「第2トンネル」建設構想に期待が集まるが、膨大な予算が必要で具体化には至っていない。
全長53.85キロで、16年3月には北海道新幹線の新青森―新函館北斗が開業した。観光や物流の活性化をもたらす一方で、塩水が浸入し、湿度が高いといった海底トンネル特有の環境が影響し、内壁のゆがみやレール、架線の傷みが進行。JR北海道によると、年間の維持管理費は直近は40億円前後で、今後も減る見込みはない。