ジャック・ビルヌーブが接触/“遅いハイパーカー”に懸念/フェラーリとの関係が明るみにetc.【WECプロローグ2日目Topics】

 3月11〜12日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでWEC世界耐久選手権の公式テスト『プロローグ』が行われた。2日のセッションもトヨタGAZOO Racing勢が速さを見せて総合ワン・ツーでテストを終え、15日から始まる第1戦の走行を待つばかりとなっている。

 2日間のテストが終了したセブリングのパドックから、各種トピックスをお届けする。

■“最長不倒”はトヨタ8号車が記録

 2日間/4セッションで、8号車トヨタGR010ハイブリッドは301周を走破し、この週末で最も長い距離を走ったハイパーカーとなった。7号車は286周を走り、5号車ポルシェ963の226周を大きく引き離している。

 日曜日午前にクラッシュし、以降のセッションを欠席した51号車フェラーリ499Pは、114周と最も少ない周回数だった。その他、93号車プジョー9X8(139周)、708号車グリッケンハウス007(160周)、4号車ヴァンウォール・バンダーベル680(147周)の3台が200周の壁を越えられなかった。

 他クラスでは、ユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソンが294周を記録したものの、トヨタ8号車に匹敵する車両はなかった。LMGTEアマクラスでは、アイアン・リンクスの60号車ポルシェ911 RSR-19が268周でトップとなった。

WECプロローグで最多周回数を走行したトヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車ポルシェ963
コースオフのあった94号車プジョー9X8
プロローグ2日目は朝のクラッシュにより走行できなかった51号車フェラーリ499P
セブリングでWECデビューを迎えるキャデラックVシリーズ.R
ヴァンウォール・バンダーベル680をドライブするジャック・ビルヌーブ

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