
全日本空輸が2023年春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)について、最大労働組合の要求の満額回答に当たる6千円を提示したことが13日分かった。ベアは5年ぶりで満額回答は26年ぶりとなる。人への投資を増やし、優秀な人材の確保を図る。定期昇給を含めた賃上げ率は4.4%になる。
物価上昇への対応という意味合いもある。同業の日本航空は7千円のベアを実施する方針で、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた航空業界にも、ようやく賃上げの動きが出てきた。
全日空は、既に労組側に提示していた年間一時金について、業績連動部分を除いて月給の4カ月分とし、コロナ禍前の水準を回復する。