北朝鮮また短距離弾道ミサイル 米韓軍事演習に対抗か、日本海へ

北朝鮮の金正恩党総書記(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日午前7時41~51分ごろ(日本時間同)、西部黄海南道長淵付近から日本海側に短距離弾道ミサイル2発を発射したと明らかにした。約620キロ飛行し、日本海に落下した。米韓両軍が13日開始した大規模な合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」に対抗し軍事力を誇示する狙いもあるとみられ、朝鮮半島情勢は緊張の度合いが高まっている。

 浜田靖一防衛相は14日、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来、被害は確認されていないと述べた。

 米国務省のプライス報道官は13日の記者会見で合同演習について「完全に防御的なものだ」とした。

北朝鮮が日本海側に弾道ミサイルを発射したことを受け、記者団の取材に応じる岸田首相=14日午前、首相官邸
北朝鮮の短距離弾道ミサイル「KN23」(朝鮮中央通信=共同)

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