書店に大江さんコーナー 愛読者から悼む声

紀伊国屋書店新宿本店に設けられた大江健三郎さんの追悼コーナー=13日、東京都新宿区

 ノーベル文学賞作家、大江健三郎さんの訃報から一夜明けた14日午前、東京都内の大型書店には、著作などを集めた追悼コーナーが設置された。

 13日にコーナーを設けた紀伊国屋書店新宿本店には、著作の文庫本を手に取る人の姿が。高校時代から愛読者という群馬県の男性(40)は「イメージを喚起する文章に、日本語の面白さ、表現の豊かさを学んだ。世界に日本文学を開いたパイオニアだった」とショックを隠せない様子だった。

 都内の会社員中村雪緒さん(53)も「読者の心に強い印象を残す、書いた物に力のある作家。今こそ再読されるべきです」と言葉に力を込めた。

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