
農林水産省は14日、国が輸入して製粉会社などに売り渡す小麦(主要5銘柄)の平均価格について、2023年4月期(4~9月)は22年10月期(22年10月~23年3月)に比べ5.8%引き上げると発表した。値上げ率は、ルール通りに算定すると13.1%となる見込みだったが、物価高で苦しむ家計の負担を和らげるため圧縮した。
平均価格は比較可能な07年4月期以降で最高値の1トン当たり7万6750円となった。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で国際価格が異常に高騰した時期を除き、直近半年間の買い付け価格で算定することで、ルール通り1年間の価格を基にした場合の8万2060円から抑えた。