
高市早苗経済安全保障担当相は14日の記者会見で、放送法を巡る行政文書に記された2015年2月の担当局長による説明に関し、総務相だった当時の日程記録は廃棄され、残っていないと明らかにした。「総務省に問い合わせたが、1年で廃棄されるので記録がないとのことだ」と述べた。
議員会館にも記録は残っていないとし「私の方で正確に何時何分から、どの局がレクに来たかを確認するすべはない。この時期にこのようなレクを受けたことはないと断言している」と強調した。
一方、2月は地方税法やNHK予算の国会審議を控え、連日のように関連部局のレクを受けていたと説明。ただ文書にある放送法の「政治的公平」の解釈に関するやりとりについては「明確に否定する」と重ねて主張した。
松本剛明総務相は14日の会見で、高市氏に関わる記述を「精査している」と語った。総務省は参院予算委員会理事会で、7日に公表した分以外には存在しないとの調査結果を明らかにした。
