石川紅奈、デビューニALから2曲を先行配信

©Yuji Watanabe

世界的ピアニストの小曽根真にその才能を見いだされたベーシスト&ヴォーカリストの石川紅奈(いしかわくれな)。壷阪健登とのユニット「soraya」や、小曽根真と俳優の神野三鈴が主宰する次世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till Dawn」のメンバーとしても活躍している。

しなやかなセンスのベース・プレイに加えワン&オンリーの透き通る歌声が大きな魅力で、丸の内コットンクラブに出演した際の「オフ・ザ・ウォール」(マイケル・ジャクソン)の弾き語りライヴ映像は、ジャズでは異例の164万回超再生を記録。海外からも絶賛のコメントが多数書き込まれている。

小曽根真がプロデュースを務めた3月22日(水)発売のソロ・デビューを飾るミニ・アルバム『Kurena』は、石川紅奈のオリジナルとカヴァーを3曲ずつ収録。ベースやヴォーカルだけでなく、作編曲家としての才能も伝えるものとなっている。同アルバムより、「シー・ワスプ」と「バード・オブ・ビューティー(美の鳥)」の2曲が現在先行配信中だ。

石川のオリジナル曲「シー・ワスプ」は、ベースのリフからスタートし、時空を浮遊するようなメロディに透明感のあるヴォーカルが乗るナンバー。この曲に関して石川は次のようにコメントしている。「この曲はレコーディング当日にメンバーに楽譜を渡しました。どんな音が出るのか想像できない状態から始まったのですが、小曽根さんやレコーディング・メンバーの面白いアイデアも混ざって変化していくうちに“この曲がアルバムの1曲目だな”と確信しました」。メンバーの大林武司(p)、Taka Nawashiro(g)、小田桐和寛(ds)は、エネルギッシュな演奏に加え、小曽根とともにコーラスにも参加している。

<YouTube:Sea Wasp

「バード・オブ・ビューティー(美の鳥)」は、スティーヴィー・ワンダーが1974年のアルバム『ファースト・フィナーレ』で発表した楽曲のカヴァー。ブラジリアン・タッチのナンバーで、セルジオ・メンデスが翻訳したというポルトガル語の歌詞も登場する。春の日差しのような軽やかで温かいサウンドに乗って、石川紅奈が伸びやかなヴォーカルを披露している。中間の大林武司によるピアノとフェンダーローズの掛け合いソロも楽しい仕上がりだ。

<YouTube:Bird Of Beauty

石川紅奈は、アルバム発売後の3月27日(月)に恵比寿・BLUE NOTE PLACEにて「石川紅奈 “Kurena” Release Party」を開催。さらに、雑誌「BRUTUS」のJAZZ特集号(2⽉15⽇発売)と連動し、南⻘⼭のBAROOM にて開催されるイベント「BRUTUS JAZZ WEEKEND」にも出演が決定している(石川紅奈の出演は4月14日)。いずれもレコーディング・メンバーの大林武司(p)、Taka Nawashiro(g)を迎えたパフォーマンスとなる。

■リリース情報

石川紅奈 『Kurena』
2023年3月22日(水)発売
UCCJ-2221 \2,530(税込)
Verve/ユニバーサルミュージック
https://Kurena-Ishikawa.lnk.to/KurenaPR

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