マスク不着用町議、また敗訴 札幌高裁「秩序乱した」

 北海道白糠町の福地裕行町議(72)が、マスクを着用せず議会に出席して発言する権利の確認や、20万円の損害賠償などを町に求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は14日、請求を退けた一審釧路地裁判決を支持し、控訴を棄却した。福地氏側は上告する方針。

 大竹優子裁判長は判決理由で、発言を禁じた措置は「議場の秩序を乱したことが理由」と指摘。マスク着用の是非は議会の自律性に委ねるべきで「司法審査の対象外」とし、議長の対応が「合理性や必要性を欠いたとは言えない」と判断した。

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