三菱重工が満額回答へ 49年ぶり、ベア1万4千円

 三菱重工業が2023年春闘で、労働組合が要求していた賃金を底上げするベースアップ(ベア)月額1万4千円について、満額回答する方針を固めたことが14日、分かった。15日に正式回答する。満額回答は1974年以来、49年ぶりとなる。

 物価上昇から社員の生活を守ることに加え、優秀な人材の確保や定着につなげる。

 連合傘下の基幹労連に加盟する重工大手の三菱重工や川崎重工業、IHIの労組は、賃金改善としてそれぞれ月額1万4千円を要求。要求額は昨年の3500円から大幅に引き上げていた。IHIは満額回答する方針を示している。

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