パナHD、ベア7千円回答へ 10年間で最大、物価高考慮

 パナソニックホールディングス(HD)が2023年春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)について、労働組合の要求通り月額7千円で回答する方針を固めたことが14日、分かった。ベアは10年連続で、引き上げ幅は10年間で最大となる。物価高騰による生活への影響を考慮したとみられる。15日にも正式回答する。

 パナソニックHDの23年3月期の連結純利益予想は前期比17.8%減の2100億円を見込む。中国市場の悪化や原材料費の高騰が利益を押し下げているが、従業員への配慮を優先して満額回答を決めたもようだ。

© 一般社団法人共同通信社