
熊本県は14日の県議会建設常任委員会で、熊本地震で甚大な被害を受けた益城町を中心に進めている県道熊本高森線の4車線化事業について、一部区間の供用を28日に始めると報告した。熊本市東区桜木から益城町広崎までの0・8キロ。4車線にする3・8キロのうち、交通量が特に多い区間で、優先的に工事を進めてきた。
県都市計画課によると、既に工事を始めているのは、車道部分が整備対象区間の46・1%、歩道部分が67・3%。今後、益城町広崎と惣領交差点の間の0・8キロを2024年3月末までに開通させる予定で、残る2・2キロは26年3月末までの供用開始を目指す。
4車線化に向けた用地取得率は今年2月末時点で95・1%。代替地を確保できていないといった理由で、地権者270人のうち13人が譲渡契約に至っていない。(小山智史)