神奈川から新たに「スローループ」 訪れたいアニメ聖地88 計8作品4自治体に

横須賀市平成町の「海辺つり公園」を散策する主人公らが描かれたスローループのポスター(市観光協会提供)

 アニメファンが選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」(2023年版)に神奈川県内から「エヴァンゲリオン」と箱根町など8作品、4自治体が選定された。新たに聖地となったのは、釣りが好きな女子高校生の青春を描いたテレビアニメ「スローループ」。舞台となった横須賀市ではアニメと連携したさまざまなイベントが開かれ、多くの人が作品の世界を楽しんでいる。

 「スローループ」はうちのまいこさんの連載漫画で、22年1月からテレビアニメが放映された。市内に住む女子高校生の主人公ひよりが、亡き父に教えてもらったフライフィッシングをしながらゆったりとした毎日を過ごし、友情を育むストーリー。観音崎や長井荒崎港など、市内の風景が数多く描かれている。

 日本のアニメ聖地88は出版社や旅行会社を中心に設立された「アニメツーリズム協会」(富野由悠季会長)が選定している。アニメの舞台を「聖地」と認定することで、観光客誘致や地域活性化を図る狙いがある。23年版はインターネットサイトなどで国内外から約11万2千票の投票があり、88作品と26施設、2イベント、117自治体が選ばれた。

 選定は18年版から始まり、21年を除いて毎年更新されてきた。23年版では横須賀市内から「ハイスクール・フリート」「艦隊これくしょん─艦これ─」を含めた3作品が選定され、京都市(4作品)に次ぐ作品数となる。

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