大石知事が露地ビワ被害確認 生産者が簡易ハウス施設化訴え 長崎

濵口部会長(右端)の園地を視察する大石知事(中央)=長崎市千々町

 1月下旬の寒害で打撃を受けた露地ビワの現状を確認するため、大石賢吾知事は14日、長崎市千々町のJA長崎せいひ長崎びわ部会の濵口理部会長(72)の園地を訪れた。大石知事は簡易ハウスと露地の被害状況の差を見て「簡易ハウスの効果は高いが、導入には傾斜地や資金など課題がある。クリアできるように一緒に考えたい」と話した。
 濵口部会長は例年、簡易ハウスで6千袋、露地で6千袋を栽培している。今年は寒害の影響で露地は約1割に減る予定。簡易ハウスは6280袋を見込む。濵口部会長は「簡易ハウスの効果を広めて、日本一の産地を守れるように施設化を推進してほしい」と訴えた。
 意見交換会も開催。生産者らは「加入しやすい共済制度や収入保険を」「(ふるさと納税で地域課題解決の資金を募る)ガバメントクラウドファンディングで復興支援を」などと要望した。

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