新人同士の一騎打ち 東彼杵郡区(定数1)<県議選2023 直前情勢⑥>

 前川棚町議で自民新人の初手安幸と、前波佐見町議で無所属新人の三石孝による一騎打ちの公算。16年ぶりの選挙戦に突入する見通しだ。
 12日、川棚町内であった初手の総決起集会には、郡内3町長ら約200人が集まった。今期限りで引退する自民現職の中島廣義は「それぞれの町が発展するように、初手君なら必ずやる」と推した。
 語る会を開くなど組織戦を展開する初手だが、町議を8日まで続けたこともあって「相手が先行している。厳しい選挙になる」と警戒。近く波佐見町にも事務所を構え、幅広く支持を訴える。
 三石は昨年末に波佐見町議を辞職して以降、さまざまな行事に顔を出すなど郡内をくまなく回っている。今月下旬に波佐見に事務所を開く。
 三石も自民に党籍がある。党川棚、東彼杵両支部が初手を推薦し、公認を得られなかった三石は「組織、資金力ではかなわない。こつこつとやるしかない」と草の根選挙で挑む。地元の党波佐見支部は自主投票になり、保守票の流れ込みにも期待をつなぐ。
 連合長崎などの推薦を得て準備していた波佐見町議の城後光は1月、出馬を断念。非自民票の行方も注目される。
=文中敬称略=

◎立候補予定者

▼東彼杵郡区
初手 安幸 67 自新
三石  孝 63 無新

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