新庁舎建設工事の安全を祈願 岡山市、26年度中に使用開始へ

安全祈願祭で玉串をささげる大森市長

 岡山市が2026年度中の使用開始に向けて整備する新庁舎の建設工事安全祈願祭が15日、現庁舎南側の現地で行われた。防災機能を強化し、市民に開かれた設計にしたのが特徴。市中心部の新たなランドマークとして多くの人が集う拠点を目指す。

 安全祈願祭には市や工事関係者、周辺の町内会長ら約70人が参加。大森雅夫市長がくわ入れし「庁舎が岡山市のシンボル的な存在となり、市民にとっても大きな誇りになるようにしていきたい」とあいさつした。

 新庁舎は大供公園と市営鹿田町駐車場の跡地を活用し、地上17階地下2階、延べ約5万6300平方メートル。庁舎北側にイベントなどを開催できる広場を設けてにぎわい創出を図るほか、災害時に避難所としても使えるスペースを整備して防災拠点機能を強化する。総事業費は約299億円。

 2月から新庁舎の敷地となる道路を通行不可にして準備作業に当たってきた。安全祈願祭をきっかけに工事は本格化する。完成後の27~30年度に予定している2期工事では現庁舎を解体したり、新庁舎につながる新大供公園を整備したりする予定。

 現庁舎は1968年築で老朽化が進み、大規模地震により倒壊する危険性が高いことが判明している。

安全祈願祭でくわ入れする大森市長

© 株式会社山陽新聞社