
日本ハムは15日、食肉事業における生産部門で、北海道産の玄米や小麦など国産飼料で育てた鶏や豚の新しい食肉ブランドを4月から展開すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、輸入小麦など飼料価格の高騰が続いており、国産を増強することでリスク分散を狙う。
北海道の飼料メーカーと契約し玄米を仕入れるほか、自社農場で収穫した小麦の一部を畜産の餌に活用する。初年度の年間計画数は鶏が60万羽、豚は1万3千頭とした。地産地消を進めることで、地域貢献にもつながると説明している。
日本ハムは従来、輸入小麦などを含む配合飼料を使っていた。輸入小麦の安定的な調達に懸念がある中で方針を転換した。