野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を率いる栗山英樹監督にエールをと、高梁市が書を寄贈した。幕末の備中松山藩で財政改革を断行した儒学者山田方谷(1805~77年)ゆかりの言葉で、己を尽くすという意味の「盡己(じんこ)」。
監督は歴史上の人物の考えをチームづくりのヒントにしており、方谷もその一人という。「盡己」は方谷が師の佐藤一斎から贈られ、大切にした。大小2種類の紙(縦1.1メートル、横0.8メートルなど)に大書し、朱色で「祈WBC優勝」の文字を添えている。
市政アドバイザーを務める市出身の元プロ野球選手・平松政次さん(75)=横浜市=を通じ、準々決勝(16日)に臨む監督に届ける。近藤隆則市長は「優勝を勝ち取ってほしい」と話した。