南足柄で固有種「大雄紅桜」見ごろ 「梅かと思うくらい濃い色」 18日からさくら祭り

見頃を迎えた大雄紅桜=15日、南足柄市大雄町の花咲く里山

 連日の春の陽気に誘われ、南足柄市大雄町の花咲く里山で、固有種「大雄紅桜」が見ごろを迎えた。例年よりも約1週間ほど開花が早まったといい、桜を行き交うヒヨドリやメジロのさえずりが山あいに響いている。

 大雄紅桜はソメイヨシノと寒緋桜(かんひざくら)を掛け合わせたもので、2010年に花咲く里山協議会の山崎政行会長が品種登録した。花は濃いピンク色でつぼ状に咲き、10日前後は開花が続くので比較的長く楽しめる。

 横浜市から訪れた女性は「春めき桜とはひと味違い、梅かと思うくらい濃い色できれいですね」と話し、色鮮やかに彩られた里山の散策を満喫していた。

 山崎会長によると今週末には満開を迎えるといい、同所では18日から4月上旬までさくら祭りが開催され、ソメイヨシノやしだれ桜が順次開花していく。問い合わせは山崎会長電話090(9369)7602。

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