Z世代のマネジメント、意思を引き出す環境づくりが必要

経営学など学術的成果を生かした手法で組織の課題解決や個人の成長支援を進めるリンクアンドモチベーションのモチベーションエンジニアリング研究所は、Z世代と呼ばれる若者たちのマネジメント方法を公開した。多様化する価値観に寄り添うだけでなく、意思を引き出す環境づくりが必要としている。

モチベーションエンジニアリング研究所によると、このマジメント方法は2015年から2022年に実施した就活生約35万4,000人の自己診断結果と、約1万6,000人のマネジメント結果を基にまとめた。

Z世代の就職活動生の特徴として論理的思考力や周囲とうまく協調する力に長けている一方、全体像や先行きが見えない中での行動力や自身の意見を貫く力が弱い点を挙げ、2022年の就活生にこの特徴が強く表れていると指摘した。

しっかりとした目標や役割が与えられ、上司のサポートがある状況下では活躍できるものの、上司が自らの経験からサポートが不足していても自分の創意工夫で対処するだろうと判断し、十分なサポートをしなければ、力を発揮できない弱点を持つわけで、リモート勤務下でこうした傾向が顕著に表れているとしている。

このため、モチベーションエンジニアリング研究所は多様化が進むZ世代の価値観に寄り添うと同時に、上司が個人の意思を引き出す環境づくりに努める必要があると提言している。

参考:

【リンクアンドモチベーション】「Z世代へ求められるマネジメント」に関する研究結果を公開(PDF)

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