WBC8日目 キューバが接戦を制す 第1回大会以来の準決勝進出

日本時間3月15日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会8日目を迎え、準々決勝でキューバ(プールA1位)とオーストラリア(プールB2位)が対戦した。キューバが逆転したあと、オーストラリアも粘りを見せたが、4対3でキューバが勝利。2006年の第1回大会以来となる準決勝進出を決めた。また、プールCとプールDはそれぞれ2試合が行われ、ベネズエラが3連勝で激戦区のプールDを1位で通過することが決定。プールCは混戦となり、決着は最終日に持ち込まれた。

2回表にリクソン・ウィングローブのタイムリーでオーストラリアに先制を許したキューバは、3回裏にルイス・ロバートJr.のショートゴロの間に同点とし、5回裏にはアルフレド・デスパイネの犠飛とヨエルキス・ギベルトのタイムリーで3点を奪って勝ち越しに成功。6回表にウィングローブの2ランで1点差に詰め寄られたが、4番手のリバン・モイネロ、5番手のライデル・マルティネスがオーストラリアの反撃を封じ、4対3で逃げ切った。これでキューバは「アメリカ行き」が決定。予想以上の健闘を見せたオーストラリアは準々決勝で敗退となった。

プールCではカナダがコロンビアに5対0で快勝。3試合を終えて2勝1敗となり、準々決勝進出に一歩前進した。コロンビアも最終日の結果次第では2位通過の可能性が残っている。メキシコはイギリスとの接戦を制し、2対1で勝利。もともとブルペン捕手として登録され、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)の出場辞退でロースター入りしたアレクシス・ウィルソンが決勝打を放った。メキシコは最終日のカナダ戦に勝てば1位通過となり、イギリスは1勝3敗で敗退が決まった。

プールDではベネズエラがニカラグアを4対1で破って3連勝。すでにドミニカ共和国とプエルトリコを破っているため、この時点で1位通過が決定した。ニカラグアは4連敗。次回大会は再び予選からのスタートとなる。ドミニカ共和国はイスラエルに10対0で7回コールド勝ち。最終日は「勝ったほうが2位通過」というプエルトリコとの大一番に臨む。イスラエルは8回パーフェクトに抑えられたプエルトリコ戦に続き、わずか1安打と打線が沈黙した。

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