W杯は「若手とベテランを融合させたチームにしたい」米代表ヒルディレクターが明かす

ロスターが固まるのは6月か7月初旬を予定

現地3月14日(日本時間15日)、USAバスケットボールのマネージングディレクターを務めるグラント・ヒルが、今年8月末から開催するワールドカップのアメリカ代表(FIBAランク2位)について“若手とベテランを融合させたチームにする”と語り、ロスターは6月か7月初旬に固まると明かしたとFIBA(国際バスケットボール連盟)が伝えた。

同日、電話会見を行ったヒルは、「(2021年に)この仕事を引き受けたとき、やりがいのある仕事であると理解していた。国際試合に対する尊敬の念は非常に強く、金メダルのチャンスを得るためには多くの努力が必要。期待は非常に高いし、金メダル以下は失敗と見られる。でも、私はこのチャレンジが大好きだよ」と国際大会での成功は簡単ではないとコメントした。

気になる選手選考について、今シーズン序盤から候補選手に直接接触してきており、「どの選手も、非常に快く受け入れてくれている。ここから数週間で接触を強化し、NBAプレイオフ期間にはいくつか(代表に参加するという)約束を取り付けたい」と語っている。

ロスターの陣容については、「ここ数年のサイクルを考えてみると、代表の成長と成功の担ってきた素晴らしいベテラン選手がいた。まず若く新しい波を迎え入れたい。若手をパイプラインに導き、複数のサイクルに参加させたい。もちろん、そこには年配のベテラン経験豊富な選手も散りばめられている」と若手とベテランを融合させたチームにするつもりだと明かした。

ワールドカップまでの予定は、8月初旬にトレーニングキャンプを始め、アメリカのラスベガスでエキシビションゲームを実施。その後、8月11日〜13日にスペインのマラガでスペイン(同1位)、スロベニア(同7位)と練習試合を、8月18日と20日にアラブ首長国連邦・アブダビでギリシャ代表(同9位)、ドイツ代表(同11位)と練習試合を行ってフィリピンに入る予定だ。

「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」は、8月25日に開幕して30日まで1次ラウンドを、31日〜9月3日まで2次ラウンドおよび17〜32位決定戦を、9月5日〜10日までベスト8以上の戦いを行って世界一を決める。グループフェイズは、日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアで開催され、開催国による優先チーム選択でアメリカ代表はフィリピンでプレイすることが決まっている(スロベニアは日本で、カナダはインドネシアで戦う)。グループ分け抽選会は4月29日にフィリピン・マニアで行われる。

2019年に中国で行われた前回大会、ドノバン・ミッチェル(当時ジャズ、現キャバリアーズ)、ジェイレン・ブラウン、ジェイソン・テイタム(共にセルティックス)らが参加したアメリカ代表だったが準々決勝でフランスに敗戦。7位で終えている。

アメリカ代表過去の国際大会結果

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