【WBC】「勝てば準々決勝進出」の大一番をプエルトリコが制す ドミニカ共和国は1次ラウンド敗退

5大会連続の1次ラウンドを通過したプエルトリコの守護神エドウィン・ディアス @Getty Images

日本時間3月16日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド、プールDの最終戦が行われた。すでにベネズエラが1位通過を決めている状況のなか、「勝てば2位通過で準々決勝進出」という大一番で優勝候補のドミニカ共和国と2大会連続準優勝のプエルトリコが対戦。今大会屈指のビッグゲームを制したのはプエルトリコだった。

過去4大会で1度も1次ラウンドで敗退していないプエルトリコ。優勝候補のドミニカ共和国を相手にした大一番でもその勝負強さは健在だった。両軍無得点で迎えた3回表にクリスチャン・バスケスのソロ本塁打、フランシスコ・リンドーアとキケ・ヘルナンデスのタイムリーなどで一挙4点を先制。3回裏にフアン・ソトのソロ本塁打で1点を返されたが、5回表にセンターへのヒットを放ったリンドーアが、中堅フリオ・ロドリゲスが打球を後逸する間に一気に生還。貴重な追加点を奪い、試合の流れを完全に引き寄せた。

5回裏に4番手のアレクシス・ディアスが無死満塁の大ピンチを招いたが、ヤディアー・モリーナ監督はディアスを信頼し、交代させず。すると、ディアスはその信頼に応え、マニー・マチャドをショートゴロ併殺打に仕留めるなど、大ピンチを最少失点で切り抜けた。6回以降はニコラス・パディーヤ、ホルヘ・ロペス、デュアン・アンダーウッドJr.、そして守護神エドウィン・ディアスを1イニングずつ繋ぎ、ドミニカ共和国の反撃をシャットアウト。5対2で勝利し、5大会連続の1次ラウンド突破を決めた。

プールDはこれで全日程を終了し、4勝0敗のベネズエラが1位、3勝1敗のプエルトリコが2位で準々決勝へ進出。大会前に優勝候補の本命に挙げられていたドミニカ共和国は2勝2敗の3位で1次ラウンド敗退となった。4位は1勝3敗のイスラエル。初出場のニカラグアは0勝4敗で最下位となり、次回大会も予選からの出場となる。

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