東電、年収3%引き上げ 23年春闘、初任給も増額

東京電力本店=2022年、東京都千代田区

 東京電力ホールディングス(HD)は16日、2023年春闘で、労働組合が要求した年収水準3%の引き上げに満額回答し、労組と妥結したと発表した。引き上げは16年以来、7年ぶり。物価高騰が生活に及ぼす影響に配慮した。東電HDは「電気事業の継続に必要な人材を確保する」とコメントした。

 新卒初任給を学歴に応じて6100~9300円引き上げることも決めた。一方、23年3月期の連結純損益が3170億円の赤字になる見通しで、厳しい経営状況を踏まえ、22年に支給した一時金は不支給とした。

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