皇族警備 県警「警衛対策課」新設 岡山、24年春の全国植樹祭向け

 2024年春に岡山県で開かれる「第74回全国植樹祭」に向け、県警は16日、皇族の警備などに当たる「警衛対策課」を警備部に新設した。課員約30人が県警本部で発足式に臨み、職責の遂行へ誓いを新たにした。

 式には課員と幹部らが出席。檜垣重臣本部長が昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を踏まえ「過去の成功体験や慣れが警戒の空白を生むことを肝に銘じ、緻密な警備計画を練ってほしい」と訓示した。植野幸治課長は「誇りと使命感を胸に一丸となって職務にまい進する」と決意表明した。

 全国植樹祭は天皇皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つ。24年はジップアリーナ岡山(岡山市)を主会場に行われ、警衛対策課は警備体制や会場周辺の交通整理といった計画策定などを行う。

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