J1で旋風を巻き起こすアルビレックス新潟!6年目の高木善朗が語った「変化」とは

今週末に第5節を迎える明治安田生命J1リーグ。

昨季のJ2王者であるアルビレックス新潟はここまで2勝2分と無敗。先週末は川崎フロンターレをホームに迎え、売り出し中の伊藤涼太郎の決勝弾により今季ホーム初勝利を飾った。

そんな新潟において、ファン・サポーターに怪我からの復帰を待ち望まれているのが高木善朗だ。

昨年9月に右膝前十字靭帯を損傷してしまった高木だが、それまでは紛れもなくチームの中心的存在だった。

そこでQolyは先日、復帰に向けて着実に歩みを進める30歳の攻撃的MFに単独インタビューを実施!

動画後編では、オランダからのJリーグ復帰や「兄・高木俊幸」「弟・高木大輔」、アルビレックス新潟加入の話などを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。

(取材日:2023年2月2日)

――(前略)2018年、J2へ降格したアルビレックス新潟に加入しました。こちらを決断された理由は?

ヴェルディでこのまま試合に出ていても自分の成長はないと思ってしまったことが一番の理由です。

アカデミーから育ったチームなので、大事してもらえる環境でしたし、慣れ親しんだ仲間と得意のボールを繋ぐサッカーをずっとやっていても、自分にないものは得られないなと思いました。

当時(現在と)まったく違うスタイルだった新潟で揉まれたいと思ったのが一番の理由でした。

――当時の新潟は今とスタイルが異なるチームでした。そこから2020年にスペイン人のアルベル監督(※新潟時代は「アルベルト」)が就任されたのもキャリアにおいて大きかったですか?

僕にとっては一番の転機になったかなと思います。

――チームの変化だったり、個人としての変化はどんなことがありました?

まずはやっぱり、得意なポジションをやらせてくれる。それも「自由にやってこい」と言ってくれる。

アルベルト監督は僕に「自分が最初に思い付いたことがお前は正しいと思ってプレーしたほうがいい」と言ってくれました。

すごく自信を持って中央でプレーできたことが一番自分にとっての転機かなと思います。

――チームとしてもやはりすごく変わった部分があったのでは?

新潟に来て、今まで自分になかった、守備でボールを奪いに行く力や、攻撃以外のことでチームに貢献するのをやっぱり身に付けられていたと思っています。

アルベルト監督になってからもそこを生かしながら、攻撃でもプラスアルファは出せる力が身に付いたので。自分の成長をすごく感じられるシーズンではありましたね。

――翌2021シーズンは全42試合に出場して10ゴール。一方でチームは6位に終わってしまいました。今思うと何が足りなかったと感じますか?

最後のところの自分の力が足りなかったなと思います。後半戦はほとんど点が取れませんでした。

試合に出続けることによって相手からのマークだったり、結果を残すことによってマークが厳しくなっていったりしていきました。そこに適応できなかったので、個人的には結果が出たとはいえ、かなり悔しいシーズンになりました。

――それを受けてというもあったと思いますが、昨季の新潟は夏の本間至恩選手の移籍や高木選手の離脱がありながら揺るがなかったのがすごく大きかったのかなと思います。その理由を高木選手はどうとらえていますか?

やっぱりチームとしてスタイルができ上がっているので、その自信というか自分のできることを自分たちのスタイルでみんなが発揮できたのが良かったかなと思います。

動画では他にも、清水エスパルスでJリーグ復帰した理由、「兄・高木俊幸」「弟・高木大輔」や三兄弟での“探り合い”、30歳になった自身のプレースタイルや2023シーズンに向けてなど、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!

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アルビレックス新潟は今週末、18日(土)に浦和レッズとアウェイの埼玉スタジアム2002で対戦する。

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