【瀬戸内海の赤ちゃん魚】岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんと捜索|地球派宣言

今回は、2023年2月に放送した30周年特別番組「瀬戸内海はパラダイス 赤ちゃん魚のかわいい秘密」の未公開SPです。

瀬戸内海で暮らす小さなお魚を捜索しました。

アカグツの赤ちゃん

タツノオトシゴの赤ちゃん

案内してくれるのは、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さん。

メディア出演や講演会、さらには水族館の館長も務める、お魚界注目の存在です。

鈴木香里武さん

阿多田漁港

今回、捜索したのは、大竹市にある阿多田漁港。

すると、香里武さんがさっそく何かを発見!

タモ網ですくってみると、タラの仲間「チゴダラ」でした。

チゴダラの赤ちゃん

チゴダラを観察する香里武さん

大人になると水深150mから650mあたりで暮らすチゴダラ。

赤ちゃんの頃と大人の頃では、暮らす場所が変わるんだそうです。

深海は寒くて暗くてエサが少ないため、赤ちゃんが育つには過酷な環境です。

そのため、一部の深海魚は赤ちゃんの頃は浅瀬で育ち、大きくなってから深海に戻るんだそうです。

そして、香里武さんも驚いたのが、「イトヒキヨウジ」の赤ちゃん。

しっぽから伸びた突起物が、糸を引いているように見ることからその名がついたんだそう。

めったにお目にかかれない、貴重な魚なんだそうです。

イトヒキヨウジの赤ちゃん

さらに、香里武さん一押しの魚が、テンジクダイの仲間「キンセンイシモチ」。

イクメンで知られる魚で、メスが産んだ卵を、オスは孵化するまで口のなかで守っているんです。

卵を口のなかで守るキンセンイシモチ

そんなイクメン魚から深海魚まで、多種多様な赤ちゃん魚と出会えた瀬戸内海。

香里武さんは海を身近に感じてもらうことで、海の環境に意識を向けるきっかけになってほしいと考えています。

海の環境について語る香里武さん

広島ホームテレビ『5up!
地球派宣言コーナー(2023年3月15日放送)

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