木更津市が見据える「これからのまちづくり」とは? 市制80周年「未来ビジョン」の実現へ [千葉県木更津市]

 千葉県木更津市は令和4年11月3日に市制施行80周年を迎えました。節目となる記念の年を「これまで」と「これから」を結ぶ年と位置付け、まちの未来につながるさまざまな80周年記念事業を展開してきました。ここでは80周年記念事業の一部をご紹介します。

 「市民の日」である11月3日には80周年記念式典を開催しました。市内の中学生が司会を務めるなか、記念すべき節目をお祝いしました。

 式典では、100周年を迎える20年後の木更津がどんなまちになっていて欲しいかを考える「きさらづ未来会議」メンバーによる「きさらづ未来ビジョン」のお披露目もありました。

 未来会議には、学生を含む多様な人材42人が参加し、5月から木更津の未来を考えるワークショップを実施してきました。最終的に、「人のつながりがあるまち」「人を呼ぶ魅力のあるまち」など、これからの木更津に求められる7つのビジョンを提言書にまとめ、式典で渡辺芳邦市長に手渡しました。

 年間を通して、まちの未来を担う子どもたちを巻き込んださまざまなイベントも行われました。

 式典と同じく11月3日に開催されたファッションショー「KISARAZU COLLECTION2022」は、市内の子どもたちとプロのファッションデザイナーがタッグを組んで準備を行いました。衣装のデザイン・製作から当日のモデルまで子どもたちが手作りでイベントを作り上げ、大盛況の内に幕を閉じました。

 6月から始まった「木更津みなとぐちアートプロジェクト2022」では、アーティストが出前ワークショップを行い、市内の小中学生とアート作品を作り上げました。JR木更津駅西口(みなと口)から木更津港にかけて、感性豊かなアートがまちを彩りました。

 1月には「キッズリサイクルデイ」を初開催。子どもたちだけが参加できるフリーマーケット企画で、子どもたちが実際に物を売ったり買ったりしてリサイクルを体感しました。

 80周年記念式典で渡辺芳邦市長は「当初3万3千人余りだった人口は13万6千人と、活力あふれるまちに発展した。80周年をこれまでの歩みとこれからを結ぶ年と位置づけ、100周年に向けた新たなスタートにしたい」とあいさつ。100周年に向け、さらにまちの魅力を高め、活気のあるまちにしていく意欲を語りました。

 実際に令和4年度、木更津市は「移住・定住の促進」「ふるさと納税の活性化」など今後のまちづくりに必要な施策をさまざま展開してきました。これらは「きさらづ未来ビジョン」で提言された「人のつながりがあるまち」「人を呼ぶ魅力のあるまち」といった交流人口の増加につながる具体的な施策です。

 今後、木更津市は80周年の節目で見えてきた「未来ビジョン」を指針に取り入れつつ、定住人口・交流人口の増加に向けた具体的な施策を実現していく方針です。

80周年記念式典
KISARAZU COLLECTION 2022
移住・定住