ビジネス・旅行・就活など、さまざまな機会で新幹線を利用することも多いかと思います。
ホームで新幹線をよく観察してみると、屋根の上に台形型の板がついているのを見かけることがあります。この板は主に、架線の電流を車体に導く装置である「パンタグラフ」の横側に設置されています。
デザインの一種というわけではなく、新幹線ならではの問題を解決するために設置されているものです。さて、この板は一体何のために設置されているのでしょうか?
【ヒント】
新幹線の沿線に住む住民にとって、家のそばを新幹線が高速で通過するとどう感じるでしょうか?
解答と解説
【答え】
パンタグラフから出る騒音を軽減するため
【解説】
この板はパンタグラフから発生する騒音を軽減するために設置されています。
高速で走行する新幹線のパンタグラフからは、架線と擦れることで発生する摩擦音や架線から離れることで発生するスパーク音など、さまざまな騒音が発生しています。何も対策しないままだと沿線に住む住民はこれらの騒音に悩まされてしまうため、パンタグラフの横に遮音板を設置することで騒音を軽減しています。
最近は技術の向上によってパンタグラフ自体が騒音を発生しにくい形状になっていることもあり、いつか遮音板がなくなる日も来るかもしれません。
(写真:PIXTA)