クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの西アジアでの対決が実現されるのだろうか。ロナウドに続き、メッシも西アジア行きの噂が絶えない。
日本時間15日、スペインのエル・チリンギトが、メッシのエージェントとして活動しているメッシの父ホルヘ・メッシがアル・ヒラルに6億ユーロ(約846億円)を要求したと報じた。契約期間等の詳細は不明とはいえ、クリスティアーノ・ロナウドとアル・ナスルとの契約は、2025年6月末までの2年半で、総年棒は約2億ユーロ(約281億円)とされていた。およそその3倍の金額だ。
エル・チリンギトは、「メッシは、西アジアへの移籍の選択肢を排除してるわけではない」と付け加えている。
メッシは、パリ・サンジェルマンとの契約が今年6月末で契約満了となり、契約延長オファーを受けてはいるものの合意には達しておらず、現在は去就が不透明だ。パリ・サンジェルマンが1年契約延長オプションを持っているが、巨額年俸のため延長オプションを発動しない可能性があるとされている。
フランス国外のクラブと自由に交渉できる状況で、サウジアラビアのアル・ヒラルがメッシ獲得に意欲を見せている。先にアル・ヒラルがメッシサイドに提案した内容は年俸2億2000万ユーロ(約308億円)と報道されているがそのカウンターが今回の金額となるのか…・
メッシとサウジアラビアの縁は以前にもあった。昨年5月にはサウジアラビア観光広報大使にメッシ自身が任命されたこともある。
アル・ヒラルのメッシ獲得の噂は、サウジアラビアの巨大プロジェクトの一環でもあり、同国の経済社会改革プロジェクトである「ビジョン2030年」という計画の中の一つに2030年ワールドカップ誘致というターゲットがある。エジプト、ギリシャと共同開催でワールドカップを誘致したいというわけだ。
サウジアラビアは、このためにニューカッスル・ユナイテッドを買収し、オーストラリアとニュージーランドで開かれる2023 FIFA女子ワールドカップとクラブワールドカップも後援する。また、サウジアラビアのアル・ナスルがC・ロナウドと契約し、世界中のサッカーファンの注目を集中させたこともある。
今後もメッシの動向から目が離せそうにない。