東京原油、大幅下落 1年2カ月ぶり安値

 16日の東京商品取引所で中東産原油の先物が大幅下落し、株価終値に相当する指標価格の清算値は1キロリットル当たり前日比3840円安の5万7540円を付けた。2022年1月25日以来、約1年2カ月ぶりの安値となった。

 米国のシリコンバレー銀行などの経営破綻が相次ぐ中、スイス金融大手クレディ・スイスの経営不安が台頭。金融システムの不安定化への懸念が一段と強まり、世界的に景気が後退して石油の需要が減るとの見方が広がった。

 米週間石油統計で、原油在庫の増加幅が市場予想を上回ったことも売りを促した。

© 一般社団法人共同通信社