【WBC】侍ジャパンがイタリアを下し準決勝進出 好調の打撃陣がこの日も躍動

一球一球力を込めて投げ抜いた侍ジャパン大谷翔平 @Getty Images

WBC 準々決勝【イタリア3-9日本】@東京ドーム

準決勝進出を賭けた1戦に臨んだ日本代表は、3回裏に吉田正尚の内野ゴロ間の得点で先制すると、岡本和真の3ランホームランでこの回一挙4得点。2点差に迫られた5回裏にも連続タイムリーで3点を奪いリードを広げると、投手陣が継投リレーでイタリアの反撃を断ち切るなど投打が噛み合い、9対3の快勝で準決勝進出を決めた。

意表をつくバントを見せた大谷翔平 @Getty Images

負けられない試合を迎えた日本は、1次リーグ4試合で38得点を記録した打線がこの日も爆発した。3回裏、一死から2番の近藤健介が四球で出塁すると、続く大谷翔平が意表を突いたセーフティバントを敢行。これが相手守備のミスを誘い1・3塁のチャンスを作ると、4番吉田のショートゴロの間に3塁ランナーが生還し先制に成功。さらに続く村上宗隆が四球でチャンスを広げると、岡本が変化球を巧みに拾ってレフトスタンドに運び4対0とリードを広げた。

流れを引き込む3ランを放った岡本和真 @Getty Images

日本代表は、投手陣も先発の大谷が4回まで無失点に抑える好投を見せて試合を優位に運ぶ。大谷は5回表にドミニク・フレッチャーにタイムリーを許し、4回2/3、71球を投げて被安打4、与四球1、失点2、奪三振5で降板となったが、続く二死1・3塁で登板した2番手の伊藤大海が4番ブレット・サリバンをショートフライに打ち取りピンチを脱出。以降は今永昇太、ダルビッシュ有、大勢の継投でイタリアの反撃をドミニク・フレッチャーのソロホームランによる1点のみに抑えると、5回裏には村上、岡本の連続タイムリー二塁打で3点を追加し、7回裏には吉田のソロホームランとこの日復帰の源田壮亮のタイムリーで追加点を挙げるなど打線も投手陣の好投に応えた。

4番手で登板し2回1失点で凌いだダルビッシュ有 @Getty Images
待望のタイムリーヒットを放った村上宗隆 @Getty Images

勝利した日本はアメリカに移動し、日本時間3月21日午前8時からマイアミ・マーリンズの本拠地であるローンデポ・パークで準決勝を戦う。準決勝の相手は同3月18日午前8時から行われるプールC1位・メキシコとプールD2位・プエルトリコの勝者。どちらが来てもメジャーリーガーを多く抱える難敵との対戦となるが、日本も投打ともに好調をキープしており、2009年の第2回大会以来となる決勝進出、そして3度目の優勝に向けて視界は良好だ。

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