米軍のAH1攻撃ヘリが部品落下 普天間所属、沖縄本島南部周辺を飛行中 火薬類を含む小型装置

 沖縄防衛局は16日、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリから、飛行中に火薬類を含む重さ40グラムほどの小型部品がなくなったと発表した。同日正午ごろ、飛行後の機体点検中に脱出、安全システムに関わる装置がなくなっていることが判明した。
 大きさは縦3.7センチ、横2.9センチで、4.5グラムの火薬類のTNT(トリニトロトルエン)が含まれる。
 防衛局によると、同機は紛失時間中、沖縄本島南部周辺の海上や陸上を複数の経路で飛行しており、飛行経路の大半は海上だった。そのままの状態で発火の恐れはないが、発見した際には防衛局に連絡するよう呼びかけている。
 県警によると、同日午後9時現在、部品落下によるけが人などの情報は確認されていない。
(中村優希)
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