堀琴音 連覇への秘策は「あえてルーティン作らない」

連覇を目指す堀琴音(撮影/玉木充)

◇国内女子◇Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 事前(16日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6419yd(パー72)

前年覇者の堀琴音が練習ラウンドで最終調整した。「チャンピオンとして戻って来られたのはすごく気持ちいい。連覇したい気持ちがだんだん強くなってきた」と言葉を弾ませた。

「少しドッグレッグのあるホールが多いので、ティショットでしっかりと落としどころを決めて打っていかないといけない」

今季は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」こそ予選落ちだったが、前週は13位と調子も上向き。オフは走り込みの量を3倍に増やして体力向上に力を入れてきた。

大会連覇へ前年と同じリズムで臨みたくなるところだが、「個人的にはルーティンを作らない。あえて作らない。食事もハンバーグとかって決めちゃうと、それを食べられるお店がないと焦っちゃう」。ただ今年も信頼を寄せる大溝雅教キャディと頂点を目指す。

笹生優花は国内初戦(撮影/玉木充)

国内初戦となる笹生優花も練習場などで調整した。シンガポールでの米ツアー「HSBC女子世界選手権」を6位で終えて挑む大会だが「フェアウェイも狭い。グリーンの傾斜もある。難しい印象です」と話した。

2021年の東京五輪はフィリピン代表として出場して9位。その後、国籍を日本に選択し、23年度の「JOC認定オリンピック強化指定選手」にも選ばれている。

24年のパリ五輪出場となれば、日の丸を背負うことになるが、「そんな先のことは考えていない。チャンスが出るように頑張りたい。目の前の試合に集中したい」と話すにとどめた。(鹿児島県姶良市/玉木充)

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