店員死亡…菓子製造中「あん練り機」に巻き込まれる 店長ら安全確保が不十分、回転軸に服や体が接触した

羽生の和菓子販売店で安衛法違反の疑い

 行田労働基準監督署は16日、労働安全衛生法違反の疑いで、埼玉県羽生市の和菓子などの販売店「たかのチェーン羽生店」の代表者の女(39)と店長の男(40)をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は2021年12月27日、同店内において、あん練り機と呼ばれる菓子製造機械の回転軸に巻き込まれることを防止するための措置を怠った疑い。同労基署は認否を明らかにしていない。

 同労基署によると、従業員が店内で販売する菓子の製造作業をしていたところ、あん練り機の回転軸に衣服や体の一部が接触し巻き込まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。

 労働安全衛生法では、機械の回転軸など労働者に危険を及ぼす恐れがある部分には、囲いなどを設ける必要があったが、同店では怠っていた。

© 株式会社埼玉新聞社