京都で桜開花、平年より9日早く 二条城のソメイヨシノ、史上2番目早さ

薄紅色の花を咲かせたソメイヨシノ(17日午後、京都市上京区今出川通烏丸東入ル・冷泉家前)

 京都地方気象台は17日、京都市で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。昨年(3月24日)より7日早く、平年(3月26日)より9日早い。2021年の3月16日に次ぐ観測史上2番目に早い開花。近畿でも最も早かった。

 気象台職員が午後1時すぎ、二条城(中京区)にある標本木で、開花基準(5~6輪)となる6輪が咲いているのを確認し、開花を宣言した。咲いたばかりの淡いピンク色のかれんな花びらが、観光客らの目を引いていた。

 17日の京都市は前線や湿った空気の影響で曇りがちの天気。気温は午後1時10分までに平年より高い16.3度まで上昇した。来週以降も気温が高めに推移する予想で、開花が進んでいくとみられる。

 気象台の芝岡隆調査官は「2月下旬から平年を上回る高い気温が続いたことが、開花が早まった要因とみられる」と話した。一般的に開花から5日~1週間程度で満開を迎えるとされる。上京区の冷泉家住宅前や左京区の荒神橋東詰付近の鴨川沿いなど、一足先に開花が進んでいる場所もある。

© 株式会社京都新聞社