受験生に歓喜の春 和歌山県立高校で合格発表

合格を祝って皆で記念撮影をする受験生(17日、田辺高校で)

 和歌山県立高校入試の合格発表が17日、各校で一斉にあり、受験生たちは喜びに沸いた。

 田辺市学園の田辺高校には午前10時の発表を前に、多くの受験生や保護者らが集まった。

 合格者の受験番号が掲示されると、自分の番号を見つけて「あった」「良かった」と声を上げたり、涙ぐみながら近くの友人と抱き合ったりして喜んだ。皆で記念撮影をする姿も見られた。

 水原希君(15)=東陽中学校卒=は「ほっとした。不安で、とにかく合格することしか考えていなかった。今はまだ高校生活の想像はできていないけれど、楽しく過ごせれば」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 谷地美紀さん(15)=高雄中卒=は「昨日はあまり眠れなかった。合格を目指して3年間勉強してきたのでとてもうれしい。高校でも目標を持って頑張りたい」と笑顔を見せた。

 上野魁飛君(15)=衣笠中卒=は「自分よりも親のほうが緊張していたと思う。親とこの瞬間を喜び合えて良かった。ずっとバレーボールを続けてきた。高校でもバレーボール部に入るつもり」と話した。

 県教育委員会は、新型コロナウイルスの感染対策などとして、同日午前11時から専用のホームページでも合格者の受験番号を公開した。

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