松岡茉優が「フェンス」で共演の宮本エリアナの真っすぐさを称賛。「お芝居ってうまい、へたじゃないなぁと、あらためて思うきっかけになった」

WOWOWで3月19日に放送・配信がスタートする「連続ドラマW フェンス」(日曜午後10:00)の完成披露試写会が開かれ、ダブル主演を務める松岡茉優と宮本エリアナが登壇した。

「フェンス」は、「アンナチュラル」「MIU404」(ともにTBS系)や「フェイクニュース」(NHK)などの話題作を放ち続ける脚本家・野木亜紀子氏によるオリジナルのクライムサスペンス。世界最大規模の米軍基地を抱える現在の沖縄を舞台に、東京から来た雑誌ライター・キーこと小松綺絵(松岡)と、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの大嶺桜(宮本)が、ある性的暴行事件の真相を追う。肌の色の違う女性バディが主人公になるのは、日本のドラマ史上初めてだ。

キー役の松岡は「このドラマは、昨年沖縄をメインに撮影をしました。台本に書かれていることも、その場所で撮っているということも、心と体で感じながら一つ一つ丁寧に撮影しました。みんなで一生懸命撮った作品なので、真っすぐに届けばいいと思います」と期待を寄せた。

続けて、オファーを引き受けた際の心境について「勇気がいるけれど、私はもう大人だし責任を持って向き合って、今回の題材をエンターテインメントとして届ける責任があると思った」と明かし、大きな覚悟を持って臨んだことを報告。

一方、沖縄で生まれ育ったブラックミックス・桜役の宮本は、アフリカ系アメリカにルーツを持ち、2015年にミックスとして初めてミス・ユニバース日本代表に選出された経歴を持つ。

オーディションで初主演という大役をつかんだ宮本。「不安だらけでしたが松岡さんに引っ張っていただいて、撮影期間の約1カ月、ずっと一緒にいたということもあり、胸がジーンとするような経験をさせてもらいました。また、野木さんがブラックミックスの子を使いたいと言ってくださったことも、とてもうれしかったです」と感謝とともに、喜びを明かした。

そんな宮本が「大根役者だと思われたらどうしよう…」と不安を口にするも、松岡は「お芝居って、心が真っすぐで素直だからできるものもある。セリフを覚えて出すのが俳優の仕事だけれど、彼女の心根の真っすぐさと信じる素直さを見て『お芝居ってうまい、へたじゃないなぁ』と、あらためて思うきっかけになったので、自分で大根役者とかいうのは本当にやめなさい(笑)」と宮本の演技を称賛しつつ、俳優の先輩として、笑顔でアドバイスを送った。

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