誰でも参加可能!多摩センターで革新的な技術を知って・感じて・体験できる「タマテク」 開催

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は都と民間と協働して開催する「タマテク 多摩『まちづかい』テクノロジー万博」についてや、東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」で浮世絵の流行とともに発展した江戸木版画を紹介しました。

◆"多摩センター”で開催「タマテク」 体験型スタートアップイベント

東京都は、3月19日(日)に、民間と協働して、「タマテク 多摩『まちづかい』テクノロジー万博」を開催します。

これは、「東京都スマートサービス実装促進プロジェクト」を都と協働で推進しているボーンレックス社による、スタートアップの革新的な技術やスマートサービスを、知って、感じて、体験できるイベントです。

3月19日(日)午前10時~午後5時まで、多摩センター駅前のパルテノン大通りと、隣接するパルテノン多摩2階で行われます。

参加の申し込みは不要で、当日、誰でも参加できます。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/02/22/07.html

◆特別企画「職人のいぶき」 #36 江戸木版画

東京の伝統工芸品を紹介する特別企画「職人のいぶき」。
今回は、誰もが一度は目にしたことがある、江戸を代表するアート、江戸木版画です。

江戸時代、浮世絵の流行とともに発展した、江戸木版画。
葛飾北斎、歌川広重といった、江戸を代表する絵師たちの作品は、江戸木版画によって世界に広まり、名だたる芸術家たちに影響を与えました。

その伝統を今に伝えるのが、160年余りの歴史をもつ木版画工房の6代目、高橋由貴子さん。その繊細な技巧からは、職人たちの息遣いが聞こえてきます。

(高橋由貴子さん)「浮世絵に代表されるように、江戸木版画というのは、『絵師』『彫師』『摺師』による分業なんです。出版物と思ってください。アートとは違う良さ、人の手を渡っていくというのが、とても温もりがあっていいなと思うんです」

代々、「摺師」を生業としてきた、高橋工房。先代は、作品を企画・総括する「版元」という役職を担い、高橋さんも、それを引き継ぎました。

絵を摺るとき、紙を置く正確な位置の目印となる、「見当」。
目印から少しでもズレると、作品の完成度が大きく下がってしまうことから、「見当違い」や「見当はずれ」といった言葉が生まれました。

(高橋由貴子さん)「この版木は、裏表に彫ってあります。これに紙を当てて、紙を当てて、という風にやっていくので、1枚の板ではとても出来上がらないんです」

江戸木版画の魅力は、色鮮やかな多色摺り。文字や絵画を彫った何枚もの版木を使い、面積の小さい色と薄い色から順に、いくつもの色を重ねて、深みを表現していきます。

そして、江戸木版画の未来を見据えて、新しい挑戦も行っています。刷り上げた浮世絵を木のマスに貼った、「ます万寿」。
浮世絵の世界を、立体で楽しむことができます。

(高橋由貴子さん)「世界のアーティストとか、そういう方たちの作品をいただいて、それを木版画にするのも楽しいなと思います」

世界に誇る江戸の大衆文化。そこには、職人のいぶきが感じられます。

多いもので100色以上も重ねて摺るという江戸木版画。
人の手ならではの温かさと繊細さは、印刷技術が発展した現代でも、変わらず愛され続けています。

関連リンク
https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/items/36.html

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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