
J3のFC琉球は17日、昨年8月に道路交通法違反(酒気帯び運転)の事案によりJ1アビスパ福岡が契約を解除したDF柳貴博の加入決定を琉球の公式サイト上で発表した。
昨年8月27日福岡県福岡市内で、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いにより柳は、警察から事情聴取を受けていた。
当時期限付き移籍先のJ1アビスパ福岡は、
・当該選手は、8月26日(金)深夜より自宅にて飲酒
・翌8月27日(土)の朝、アルコールの成分が体内に残ったまま、午前8時ごろ、自家用車でクラブハウスへ向かう
・道中の交差点にて、信号待ちの際に居眠りをし、駆け付けた警察官の呼気検査にて基準値を超えるアルコールが検知
と事案の経緯を発表。翌28日付けで柳との期限付き移籍契約を解除した。
また当時保有元のJ1北海道コンサドーレ札幌によると「2022年3月に福岡さんに期限付き移籍し、2023年2月から福岡さんへ完全移籍で両クラブ合意していました。そのため保有元ではありましたが、福岡さんに移籍した時点で(札幌側に)籍はありませんでした」と明かした。
柳の加入発表とともに琉球は柳のコメントも同クラブ公式サイトに公表した。
柳貴博
「FC琉球に加入する事になりました柳貴博です。昨年の8月末に酒気帯び運転というサッカー選手である前に人として絶対にしてはいけない行動をとってしまいました。
自分のとった行動で社会的にも多くの人に迷惑をかけて、期限付き移籍で所属していたアビスパ福岡、所属元だったコンサドーレ札幌、Jリーグ、JFA、サッカーに関わる全ての方々を失望させ、日本サッカーの価値を下げる行動をとってしまいました。ファン・サポーターの方々の気持ちも裏切ることになってしまいました。
本当に申し訳ございませんでした。
そして今回FC琉球に、人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンスを与えていただきました。
まずは人として社会人としての信用、信頼を少しでも取り戻していけるよう取り組んでいきたいと思います。
そしてサッカー選手として今年FC琉球をJ 3優勝、J 2昇格という目標を必ず達成出来るよう自分の持っているものを全て出していきたいと思います。よろしくお願いします」
続けて同クラブの倉林啓士郎代表取締役社長からもコメントを発表。
倉林啓士郎代表取締役社長
「いつもFC琉球へのご支援やご声援、誠にありがとうございます。このたび、弊クラブに柳貴博選手が加入いたします。
柳選手は昨年8月に重大なコンプライアンス違反を犯してしまいました。柳選手自身、大きく反省しており、これまで自分と向き合う時間を設けておりました。
迷惑をかけたサッカーファミリーの皆様、社会全体からの信頼を、これからサッカーと真摯に向き合うことで回復していきたいという柳選手の想いを、クラブとしてサポートしていきたいと思います。
また柳選手はクラブと協議をして、沖縄県内地域での社会貢献活動を行なってまいります。柳選手及びFC琉球を、引き続きどうか温かく見守っていただけますと幸いです」
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柳はこれまでFC東京、モンテディオ山形、ベガルタ仙台、札幌、福岡でプレーし、J1通算64試合に出場。育成年代の日本代表にも選出されていた。