日韓議連次期会長の菅前首相、韓国・尹大統領と会談 「人の往来に拍車かけたい」 日韓関係改善に意欲

韓国の尹大統領と会談後に取材に応じる日韓議員連盟の菅義偉次期会長(右)と額賀福志郎会長=17日午前、国会内

 超党派の日韓議員連盟次期会長の菅義偉前首相(衆院2区)らは17日、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と東京都内のホテルで会談した。会談後、国会内で記者団の取材に応じた菅氏は「インバウンド(訪日客)を含め、人の往来に拍車をかけていきたい」と述べ、日韓関係の改善に意欲を示した。

 菅氏は、元徴用工訴訟問題で韓国政府が示した解決策や日韓関係の正常化に合意した16日の首脳会談の結果について「いい方向性だったと評価している」と言及。今年1月の訪日客の約4割が韓国人だったことに触れ「(このタイミングでの)大統領の来日というのは韓国の国民感情を含めて変わってきているのかな」と述べた。

 また、日韓議員連盟会長として早期に訪韓する考えを記者から問われた菅氏は「就任してから考えたい」と述べるにとどめた。

 菅氏と尹氏の会談には議連現会長の額賀福志郎元財務相、自民党の小渕優子組織運動本部長らが同席した。

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