古橋亨梧が破るべきアジアのストライカー5選手

スコットランド1部セルティック所属の古橋亨梧がスコティッシュFAカップ準々決勝ハーツ戦で1ゴールを挙げて1シーズンにおける欧州公式戦で日本人最多となる26得点を記録した。

15日にキリンチャレンジ杯ウルグアイ戦(24日)、コロンビア戦(28日)に向けて招集された日本代表から選考漏れしたが、クラブでの圧倒的な活躍で注目されている。

リーグ戦は20得点と得点ランキングトップを走るスピードスターだが、アジアの記録を確かめると古橋を上回る選手(内1人26ゴールと同数、内1人欧州5大リーグ戦最多得点記録保持者)が5人いた。古橋が破るべき5選手を紹介する。

ソン・フンミン(トッテナム)

シーズン公式戦24得点

古橋は既に韓国の伝説的な英雄のシーズン公式戦得点記録を上回っているが、それでもソンは別格な存在だ。

昨季プレミアリーグで23得点と得点王に輝き、AFC在籍選手における同リーグ最多得点記録更新はもちろん、5大リーグでもAFC在籍選手最多得点記録となった。

欧州リーグ1部の歴代得点記録では2位に位置するが、ソンが得点を記録したリーグは誰もが認める世界最高峰。

単純な比較は難しいが、ソンの欧州リーグ1部の得点記録に、古橋はあと3ゴール差と迫っている。

メフディ・タレミ(FCポルト)

シーズン公式戦26得点

イラン代表の大型ストライカーのタレミが、2021-22シーズンに古橋と同数の26得点を記録。

リーグ戦20得点、国内カップ3得点、リーグカップ1得点、UEFA CLで1得点、ELで1得点と強靭なフィジカルとゴール前のダイナミックなプレーでゴールを重ねた。

今シーズンも22得点と破竹の活躍を見せている。古橋が後1得点を奪えばタレミの記録を抜くことができる。

パウリーノ・アルカンタラ(バルセロナ)

シーズン公式戦29得点

メッシが更新するまでバルセロナの最多得点記録を保持していたアルカンタラは、巨大な壁となって立ちふさがる。

親善試合の結果を含めると1919-20シーズンに41試合51ゴールと怪物級の成績を残したと言われている。

公式戦は1915-16シーズンに15試合29得点を記録した。1917年の極東選手権ではフィリピン代表として出場し、日本代表に6得点とダブルハットトリックを記録。

アルカンタラ一人に圧倒された日本代表は最大点差敗北記録となる2-15と惨敗を喫した。

スコット・マクドナルド(セルティック)

シーズン公式戦31得点

オーストラリアが2005年にAFCに転籍してから、記録的な活躍をするサッカールーの選手たち。

マクドナルドは2007-08シーズンに公式戦31得点をマークしてアジア2位の記録を樹立した。リーグ戦25得点(得点王を獲得)はAFC在籍選手の欧州1部リーグ最多得点記録であり、国内カップ戦3得点、リーグ杯1得点、UEFA CLで2得点(内1得点は予選)とゴールを量産した。

身長173cmと大柄ではないが、ゴール前での巧みな駆け引きと技術の高さでセルティックの得点源となった。

中村俊輔とも息の合った連係プレーで、日本人ファンを魅了したことも。

ちなみにオーストラリアAFC転籍前のOFC時代の同国シーズン欧州1部公式戦最高得点記録はマーク・ヴィドゥカの27得点だった(古橋、マクドナルドと同じ当時セルティック所属)。

マクシム・シャツキフ(ディナモ・キーウ)

シーズン公式戦32得点

1シーズンにおける欧州公式戦でAFC在籍選手最多得点記録を持つのは、ウズベキスタンの伝説シャツキフだ。

2002-03シーズンに32得点を記録してから、彼を上回る選手は出てきていない。リーグ戦22得点、国内カップ戦5得点、UEFA CLで5得点(内2得点は予選)と圧巻の記録。

187cmの長身を生かしたポストプレーと空中戦の強さが魅力で、足元の技術も卓越していた。さらにゴール前での駆け引きも絶妙で、マークを外してゴールを奪取し続けた。

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代表でも最多得点記録を持ち、2008年に埼玉で行われた日本代表戦で得点を記録している(結果は1-1)。

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