WEC開幕戦は序盤から波乱。予選首位フェラーリは独自の戦略を採る【途中経過/1時間後】

 3月17日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2023年WEC世界耐久選手権第1戦『セブリング1000マイル』レースがスタート。序盤からGT車両が横転するクラッシュが発生するなか、1時間経過時点ではトヨタGAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が暫定首位に立っている。

 1000マイルまたは8時間で争われるレースはドライコンディションの下、現地時間12時01分(日本時間18日午前1時01分)にスタート。ポールポジションを獲得した50号車フェラーリ499Pが順当に首位をキープし、トヨタ2台が続く形となるが、開始10分を前にターン1でLMGTEクラスのリシャール・ミル・AFコルセ83号車フェラーリが単独スピンからタイヤバリアにクラッシュ。ルーフを下にして着地し、セーフティカーが導入された。

序盤にクラッシュしたリシャール・ミル・AFコルセの83号車。ドライバーのルイス・ペレス・コンパンクは自力で歩いてマシンを離れている。

 このセーフティカー中にトップと4番手を走るフェラーリ499Pの2台が給油のためピットへ向かい、序盤にして他のハイパーカー勢とは異なる戦略を採ることに。これによりトヨタ8号車が首位に浮上し、最初の1時間を終えている。

 なお、このピット作業では51号車フェラーリにタイムロスがあったほか、セーフティカー解除時には50号車にスタートライン前での追い越しがあったとして、ドライブスルーペナルティが科せられている。

 LMP2クラスではユナイテッド・オートスポーツの23号車オレカ07・ギブソン(ジョシュ・ピアソン/トム・ブロンクビスト/オリバー・ジャービス)が、LMGTEアマクラスでは最初のセーフティカーでステイアウトしたDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR(星野敏/キャスパー・スティーブンソン/藤井誠暢)が暫定首位に立ち、レースが進行している。

■2023年WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレース 決勝1時間後途中経過

Pos. No. Class Team Car Driver Tyre Laps

1 8 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮 MI 27

2 7 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス MI 27

3 6 HYPERCAR ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ ポルシェ963 K.エストーレ
A.ロッテラー
L.ファントール MI 27

4 2 HYPERCAR キャデラック・レーシング キャデラックVシリーズ.R E.バンバー
A.リン
R.ウエストブルック MI 27

5 5 HYPERCAR ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ ポルシェ963 D.キャメロン
M.クリステンセン
F.マコウィッキ MI 27

6 50 HYPERCAR フェラーリ・AFコルセ フェラーリ499P A.フォコ
M.モリーナ
N.ニールセン MI 27

7 93 HYPERCAR プジョー・トタルエナジーズ プジョー9X8 P.ディ・レスタ
M.イェンセン
J-E.ベルニュ MI 27

8 51 HYPERCAR フェラーリ・AFコルセ フェラーリ499P A.ピエール・グイディ
J.カラド
A.ジョビナッツィ MI 27

9 4 HYPERCAR フロイド・ヴァンウォール・
レーシングチーム ヴァンウォール・
バンダーベル680 T.ディルマン
E.グエリエリ
J.ヴィルヌーブ MI 27

10 23 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツ オレカ07・ギブソン J.ピアソン
T.ブロンクビスト
O.ジャービス GY 27

11 63 LMP2 プレマ・レーシング オレカ07・ギブソン D.ピン
M.ボルトロッティ
D.クビアト GY 27

12 36 LMP2 アルピーヌ・エルフ・チーム アルピーヌA470・ギブソン M.バキシビエール
J.キャナル
C.ミレッシ GY 27

13 34 LMP2 インターユーロポル・コンペティション オレカ07・ギブソン J.スミエコウスキー
F.シェーラー
A.コスタ GY 27

14 708 HYPERCAR グリッケンハウス・レーシング グリッケンハウス007 LMH R.デュマ
R.ブリスコー
O.プラ MI 26

15 35 LMP2 アルピーヌ・エルフ・チーム アルピーヌA470・ギブソン A.ネグラオ
M.ロハス
O.コルドウェル GY 26

16 31 LMP2 チームWRT オレカ07・ギブソン S.ゲラエル
F.ハプスブルク
R.フラインス GY 26

17 28 LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン D.ハイネマイヤー・ハンソン
P.フィッティパルディ
O.ラスムッセン GY 26

18 48 LMP2 ハーツ・チーム・JOTA オレカ07・ギブソン D.ベックマン
Y.イェ
W.スティーブンス GY 26

19 9 LMP2 プレマ・レーシング オレカ07・ギブソン F.ウグラン
B.フィスカール
A.カルダレッリ GY 26

20 41 LMP2 チームWRT オレカ07・ギブソン R.アンドラーデ
R.クビサ
L.デレトラズ GY 26

21 10 LMP2 ベクター・スポーツ オレカ07・ギブソン R.カレン
M.カイザー
G.オーブリー GY 26

22 777 LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR 星野敏
C.スティーブンソン
藤井誠暢 MI 26

23 33 LMGTE Am コルベット・レーシング シボレー・コルベットC8.R B.キーティング
N.バローネ
N.キャツバーグ MI 26

24 85 LMGTE Am アイアン・デイムス ポルシェ911 RSR-19 S.ボビー
M.ガッティン
R.フレイ MI 26

25 25 LMGTE Am ORT・バイ・TF アストンマーティン・
バンテージAMR A.アル・ハーシー
M.ディナン
C.イーストウッド MI 26

26 22 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツ オレカ07・ギブソン F.ルビン
P.ハンソン
F.アルバカーキ GY 26

27 57 LMGTE Am ケッセル・レーシング フェラーリ488 GTEエボ 木村武史
S.ハファカー
D.セラ MI 26

28 98 LMGTE Am ノースウエストAMR アストンマーティン・
バンテージAMR P.ダラ・ラナ
A.ジェフェリーズ
N.ティーム MI 26

29 21 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTEエボ S.コスタンティーニ
S.マン
U.デ・ポー MI 26

30 77 LMGTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR-19 C.リード
M.ペデルセン
J.アンドラウアー MI 25

31 56 LMGTE Am プロジェクト1・AO ポルシェ911 RSR-19 PJ.ハイエット
G.ジャネット
M.カイローリ MI 25

32 54 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTEエボ T.フロー
F.カステラッチ
D.リゴン MI 25

33 86 LMGTE Am GRレーシング ポルシェ911 RSR-19 M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー MI 25

34 60 LMGTE Am アイアン・リンクス ポルシェ911 RSR-19 C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
A.ピカリエッロ MI 25

35 94 HYPERCAR プジョー・トタルエナジーズ プジョー9X8 L.デュバル
G.メネゼス
N.ミューラー MI 19

36 83 LMGTE Am リシャール・ミル・AFコルセ フェラーリ488 GTEエボ L.P.コンパンク
L.ワドゥ
A.ロベラ MI 4

※リザルトは編集部集計

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