
JR東日本は18日、平日朝の混雑時間帯を避ければ運賃がこれまでより約10%安くなる「オフピーク定期券」を発売した。鉄道業界として初めての試み。従来の通勤定期券は約1.4%値上げした。茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都4県の一部が対象。同じ区間で、駅のバリアフリー充実化のための運賃値上げも実施した。
オフピーク定期券を導入しても全体として運賃収入に増減はない見込みで、JR東は鉄道事業の運営の効率化を狙う。同様の試みが他の鉄道事業者に広がるかどうか注目される。
1年後には、この区間における混雑時間帯の利用者のうち5%程度がオフピーク定期券に切り替えると想定。国土交通省の「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用した値上げ幅は10円で、増収分はホームドアやエレベーターの設置などに使う。
ピーク時間帯は大船、取手が6時40分~8時10分、大宮、立川が6時45分~8時15分、横浜が7時~8時半、東京、品川、新宿が7時半~9時など。この時間帯にオフピーク定期券で改札内に入ると、通常運賃が課金される。
